- 適応行動
- 欲求不満から起こった緊張状態が合理的に解消される場合、適応行動が現れる。
- 適応機制(防衛機制)
- 欲求不満が不適切な解消の仕方をすると不適応行動が起きたり適応機制が現れたりする。
- 欲求不満の合理的な解決
- 障害を積極的に克服する。
- 代理の目標を設定する。
- 欲求水準を下げる。
- 障害を避けるための迂回路を設ける。
- 対立する欲求のひとつを整理する。
- 様々な適応機制
- 代償
- 本来の欲求を容易に達成できるほかの欲求に置き換え、それを達成して満足することで心理的緊張を解消すること
- 補償
- アドラーが命名、何らかの劣等感や弱点があり、そのために達成されない欲求がある場合、ほかの面で他人より優越することによって、自我が傷つくのを防ぐこと。例)野球がヘタな子どもが、父親の野球がうまいことを自慢する、など
- 昇華
- 直接的に実現することが不可能な欲求の達成を社会に受け入れられる形に変えて実現することで自分の欲求を達成すること。例)部活など
- 同一視
- 自分に似た境遇にある人物を自分以外に見出して自分と同一視することで満足したり孤独感を解消したりすること。
- 合理化
- 欲求が阻止され思うような成果が得られなかった場合、その原因が実際には自分自身にあっても、周囲が納得するようなほかの理由が原因だと主張する こと。例)対象や相手を低めて正当化する「すっぱいブドウの理論」、自分のかかわっている価値を高めて正当化する「甘いレモンの理論」
- 投射(投影)
- 自分のもっているほめられない願望や思いを他人のものと考え、それを非難したり責めたりすること。例)自分が相手を嫌っているのに「相手が自分を嫌っている」と思い込んで相手を非難する、など
- 抑圧
- 法律、道徳、社会の習慣、家庭の習慣など、さまざまな規則や規制などの影響を受け、欲求が阻止されたという結果を、心の中に閉じ込めてしまうこと。緊張状態が続き爪かみ、指しゃぶりなど身体症状になることもある。
- 反動形成
- 抑圧した自分の衝動や願望などとは正反対の行動や態度を過剰に行うこと。例)他者に対する敵意を抑え、逆に過度に親切にふるまうなど。
- 攻撃
- 欲求不満があった場合に、攻撃的反応を示すこと。年齢が上がっても3歳以下の子どもと同じような反応を示す場合は問題となる。
- 退行
- 欲求不満にあった場合、こど子どもの年齢の発達段階よりも前の段階に後戻りする。過去への逃避ともいわれる。例)赤ちゃん返り、緘黙
- 逃避
- 欲求の達成がうまくいかない状態から逃げて、自己を守ろうとすること。大きく4つに分けられる。
- 退避、孤立、拒否:実際に現実から逃げてしまうこと。
- 別の現実への逃避:別の現実(自分のすきなことなど)に逃げること。
- 病気への逃避:病気になって現実から逃げること。身体的な原因がないのに病的な症状が現れることも多い
- 空想への逃避・白昼夢:非現実的な空想の世界で欲求を満たそうとする。
- 知性化
- 欲求不満に関する感情的側面を切り離し、知的・客観的に処理すること。
適応機制(防衛機制)
ラベル:
教育心理学