- 面接法
- 治療をうける子どもやその親と直接顔をあわせ、質問や話し合いによって情報を得る方法
- 自由面接、直接面接、統制面接がある。
- 観察法
- ある目的または観点をもって、対象者の生活場面・遊びなどを観察し、行動や言語から情報を得る方法
- 自然観察法、実験観察法がある
- 知能テスト
- 個人の知的発達の程度や知的能力などを、検査によって判定する方法
- ビネー式知能検査:実際の年齢に比べて精神年齢の進み具合を測定するもの。鈴木・ビネー法や田中・ビネー法がある。
- 知能指数(IQ)=精神年齢(MA)÷生活年齢(CA)×100
- 性格検査(人格検査)
- 投影法(プロジェクト・メソッド)
- どのようにでも解釈できる曖昧な刺激を与え、それに対する反応や解釈のしかたによって個人の無意識的な欲求や感情などを分析して診断する方法。
- ロールシャッハ・テスト:インクプロット(しみ)を見せて何に見えたかを答えさせる
- TAT(絵画統覚テスト、主題統覚テスト):人物が描かれている絵を見せて物語を作らせ、その内容を分析する
- CAT(児童統覚テスト):絵画統覚テストの一つで、子ども用に動物を擬人化した絵を用いる
- PFスタディ(PFT/絵画欲求不満テスト):ある人物が困難に直面している図を見せて、その人物がどのように応答するかを答えさせる。
- SCT(文章完成法テスト):不完全あるいは未完成な文章を見せて、続きを書かせたりする。
- バウムテスト:紙に木を描かせて、その紙面の使い方や位置、枝葉などから性格を分析する。
- 質問紙法
- 印刷された言語刺激に対する反応をみるもの。Y-G(矢田部・ギルフォード)性格検査、MMPI(ミネソタ多面人格検査)
- 作業検査法
- ある作業の経過や結果から性格をとらえる。内田・クレペリン検査
「精神療法の方法」
- 医学的治療法、薬物療法など
- 心理療法
- 遊戯療法(プレイ・セラピー)
- 遊戯療法は10歳くらいまでの子どもを対象とし、治療者と1対1もしくは小集団で行われます。
- ドールプレイ、フィンガー・ペインティングなど
- カウンセリング
- クライエントとの面談を通じて、クライエントの状態が良い方向へ向かうように面談を進めていく方法
- 指示的療法:カウンセラーが積極的に意見を述べ、来談者に洞察させて望ましい方向に導こうとするもの。
- 非指示的療法(来談者中心療法)ロジャース、カウンセラーは相手を無条件に受容する肯定的態度(受容的態度)が必要
- ケースワーク
- ソーシャル・ケースワーク、社会環境に適応するように援助する方法。
- 精神分析療法
- フロイトによって創始された方法、無意識の中に抑圧された問題を意識化・表面化することで心理的葛藤を解放し、心因性の症状を治療していく方法
- 心理劇(サイコ・ドラマ)
- モレノによって創始された。あるテーマをめぐって劇を演じる中で、個人の自発性・創造性を促し、情緒的緊張や不安を解消しようとするもの
- 催眠療法
- 催眠中の心的特性を利用して行う療法
- 集団療法(グループ・セラピー)
- あらゆる心理療法を集団を通して行い、治療効果を期待するもの。
- 行動療法
- オペラントの条件づけ療法、適応行動をした場合には賞賛や報酬を、不適応行動をした場合には罰を。
- モデリング療法、代理的強化を利用。
- 箱庭療法
- 箱の中に自由に作品を作らせて、その作品から心理状態を把握し、治療に役立てていくという方法
- 言語によるコミュニケーションに問題がある子どもの治療に効果がある
- 感覚統合療法
- エアーズが開発、遊びながら感覚情報の処理を覚え、感覚刺激に適切に反応する、言語が発達するなどの効果がある。
- 音楽療法